伏見 八幡神社
(御所市 伏見字奥神417)


御祭神 応神天皇 天児尾根命 天照大皇神 
MAP
御由緒・いわれ


金剛山の東側の中腹、海抜390mの所に鎮座し、

大和三山を見渡せる景勝地にあります。

銅板葺きの明神鳥居から、103段の長い石段を登り、

神門をくぐると、中央に三間社流造の本殿があり、

応神天皇(誉田別尊)を祭神として祀っています。
その両脇の一間社流造の摂社に天児屋根命(右殿)

と天照大皇神(左殿)が祀られています。

本殿を中心に一段高い基盤上に横一列に並ぶ、

群をなす数少ない社殿の景観を形成しています。
八幡神社は旧村社で、由緒ある古社と思われますが、

式内社ではなく創祀についての文献はあまり残っていません。

一番古い棟札は天正4年(1576年)と在り、

度重なる修復の跡が見られますが、本殿、摂社は安土桃山時代の

建築様式を色濃く伝えております。お社は極彩色に彩られた跡が

残っており、本殿扉の内側には金箔地に鷹が二面、

花が四面の見事な国宝級の日本画が描かれています。

県内には同時代に建立された建物はほとんど

存在せず、貴重な文化遺産で御所市の文化財に指定されています。
此地は、歴史的には古く由緒あり、第十五代応神・第十六代仁徳天皇

(300年後半から400年初)の頃、金剛葛城山東麓は最大の氏族で

あった葛城氏の本拠地として栄えた所であります。

伏見山菩提寺縁起文(享保5年、1721年)に

「・・以小野荘賜於寺封、聖武天皇帝(第四十五代.724年から749年)

於東大寺大仏依御造願特命澄八幡大菩薩歓請於当山令鎮守、

後弘仁3年3月(813年)空海千日参籠、諸願悉満足、・・」

とあり。その後「一千年に垂れる星霜をたて再建せしものと想像す」

との記載が宗教法人設立時の書類に記載があります。

また菩提寺古図(室町時代)に「鎮守八幡之宮」と

「客堂」が現在地に記されており、また石段の中段に「御百度石」

が上段広場に「御千度石」があり、かなり古くから信仰のあった

神社と推定ができます。

境内には、多数の境内社があります。若宮八幡神社・十二社神社

・高良神社・弁財天神社・槌神社・金村神社・聖神社。また、

明治41年(1908年)には朝妻の八幡神社・春日神社。

僧堂の稲荷神社・天照皇大神社。五百家の八幡神社。

林の林神社がここに合祀され、明治44年に村社に指定されています。

小野郷 八幡神社パンフレットより

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御千度参り
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